四十階段物語
第六章.消えた
おそるおそる、俺、サクラ、ビンゴ、ゴータの順に階段に乗ることができた。
やはり見た目の割に頑丈で、跳んでもはねてもびくともしないようだった。
懐中電灯をつける。
・・・やっぱり、光がか細い・・・。
「大丈夫よ!ショウタが足を踏み外してもゴータがいるじゃない!」
とサクラは言う。
・・・ゴータよ、哀れだ。
「じゃあ、まだ明るいここにいるうちに確認しましょ」