四十階段物語



鉛のように重くて、動かない足。

・・・これは俺だけか?



「なぁ皆、平気、か・・・」




言いかけて気がついた。

俺は馬鹿だ。


首を三人の方に向けている。



「し、ショウタ・・・!振りむいてんじゃないわよ!」



しまった!



「ショウタ、お前、死ぬな!」

「まだ早ぇよ」

「でも、一回振りむいちゃいましたよ・・・っ」

「だ、大丈夫だ」



多分・・・。


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