四十階段物語



その後、空気がしんとなったので、話しながら階段を上っていくことになった。


聞いていると、ゴータとビンゴは最近発売されたゲームの話、サクラは流行っている服やクラスの恋愛事情の話。


無論俺は無言。

・・・と言いたいところだがサクラがしつこく言い寄ってくるので口を開かなければいけない・・・。


「ねぇ、絶対ミキちゃんは川田のこと好きよね!?」


しらねぇよ。



そんな時だった。




「うわああぁぁぁああぁぁあぁああ・・・」




悲鳴が聞こえた。

この声は・・・


「ゴータ君!?」


ゴッ・・・ダンッダンッダンッ!



そして階段から何かが転げ落ちる音・・・。



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