四十階段物語




「27、28、29・・・」

「・・・うわっ・・・」

「30、31・・・」

「ちょ、ちょっと待てサクラ!今・・・」

「え?」


俺は聞き逃さなかった。


「声、聞こえなかったか!?」

「何よ・・・声?」

「ああ・・・ビンゴ、いるか!?」



空気がなんだか寒い。


すうっと一筋の風が俺の頬を撫でた気がした。





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