四十階段物語




「・・・」

「・・・」



前を向いたまま、身体が固まる。


まさかな、という考えが頭をよぎった。





・・・でも。

でも。

でも・・・・・・




「・・・サクラ」



「うん」




言わなくても通じる。



俺は振りむいた。




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