四十階段物語




俺たちは辿り着いたんだ。


・・・屋根裏部屋に・・・!




「サクラ・・・」



俺が名前を呼んだと同時に、サクラの俺の手を握る力が弱くなった。


・・・否、弱いなんてもんじゃなくて、握ってない・・・?



「・・・ショ・・・ウ、タ・・・」



かすかに震える声で俺を呼ぶ。




「サクラ!?」




俺はためらいもなく振りむいた。





・・・俺はそこにいる奴に驚愕した。






< 41 / 52 >

この作品をシェア

pagetop