四十階段物語
「おっそーーーーーい!」
怒られた。
「ま、時間内だしいいけど」
じゃあなんで怒るんだよ。
「どうやらサクラさん、夕飯が好かないおかずだったみたいですよ」
「は?」
「ピーマンの肉詰め。にらの炒たのもあったみたいだぞ。口臭気にしてさっきから何回も口すすいでるんだからな」
がきか。
「ちょっと、そこで何言ってんのよ」
地獄耳か。
「え、えっと、誰が最初に階段のぼるのかな~って・・・ですよね?」
「そ、そうだなぁ~がははっ」
苦しいぞ、おい。