いぢわる兄は同級生
「なななっ‥‥なんでっ、もう少し可愛いのあったでしょ!?」
「いいんだよ、コイツで」
「えー‥‥どして?」
不思議に首を傾げると‥‥。
「ぶさいくで、もー子とそっくりだから(笑)」
と、いぢわるにニヤッと笑った。
「むっ‥‥ひどい!」
「これなら、いつでももー子と一緒だろ?」
「‥‥‥‥っ///」
別に、水樹にとってはなんでもない一言に、ついつい意識してしまう。
そんなこと言われたら‥‥いくらぶさいくなウサギだって、否定できないじゃん‥‥。
「ほら、買ってくるから。貸せ」
「わっ」
なんだか少し満足げな水樹は、ヒョイッとあたしの持ってる青色のウサギを奪ってレジに行ってしまった。