いぢわる兄は同級生
「‥‥‥‥えっ!?」
ようやくその意味を理解した時、自分でも顔が真っ赤になったのが分かった。
「あれ、そんな驚く?」
そんなあたしとは裏腹に、いつも通りの様子に戻っていた先輩は、少し笑いながら首を傾けていた。
「えっ‥‥だって‥‥。えぇっ!?」
これが驚かずにいられますか!
もしかしたら夢かも‥‥なんて思ったあたしは、自分で自分のほっぺたをつねる。
「い‥‥いたい‥」
どうやら夢ではないようだ。
どうしてですか?
そう聞こうと口を開いた時。
ガラッ!
急に保健室の扉が開く。