いぢわる兄は同級生
▽合宿in肝試し
「桃子〜?」
「‥‥‥‥‥」
「おーい‥‥桃子ー」
「‥‥‥‥は‥‥はんぺんが‥‥」
「‥‥‥はんぺん?」
「‥‥あれ?あ、おはよ‥‥雅」
「はんぺんって‥‥どんな夢見てんのよ」
朝、目が覚めるとあたしの顔をのぞきこむ雅が、はんぺんがなんとか意味の分からないことを言っていた。
周りを見ると、自分の部屋じゃないことから、今日は合宿二日目の朝だということを思い出した。
「桃子、大丈夫なの?」
「‥‥うん‥今日はもう大丈夫だから」
「そっか、あんまり無理しないでね」