いぢわる兄は同級生
「じゃあ水樹は‥‥‥あたしのこと、好き‥‥‥‥‥なの?」
ちゃんとした言葉で言ってくれないと分かんないから‥‥‥。
恥ずかしかったけど、すっかり真っ赤になった顔で聞いてみると‥‥‥。
「好きだよ、桃子。
ずっと前から好きだった」
と優しく微笑んで、コツンとあたしのおでこに、自分のおでこを重ねた。
水樹もあたしのことが好き‥‥‥‥。
あたしたち、両想いってことで‥‥‥いいんだよね?
夢なんかじゃ‥‥‥ないんだよね?