いぢわる兄は同級生
そう思うと、胸の奥から言葉じゃ言い表せられない想いが込み上げてきて‥‥‥。
「ぅっ‥‥‥ふぇー‥‥っ」
三度目の大号泣。
「な、なんで泣くんだよ!」
「違うもん‥‥っ、嬉し泣きだもん‥‥‥ぅっ‥‥」
大好きな人と気持ちが通じるのが、こんなにも嬉しいことだったなんて‥‥。
大好きな水樹に、好きって言ってもらえることが、こんなにも幸せなことだったなんて‥‥。
「ひっぐ‥‥‥ぅ‥‥」
「あー、もういい加減泣き止めって」
「だ‥‥だって、止まんない‥‥っ」
「‥‥ったく。もう知らねぇからな」
呆れたようにそう言った水樹は、そのままあたしの唇に自分の唇を重ねた。
「んっ‥‥‥‥」