いぢわる兄は同級生
▼2人きりの始まり
「助けてよ雅〜‥‥」
「なになに、どうしたの?」
次の日の朝、いつも通り水樹と一緒に教室まで来たあたしは、水樹がどっかに行くのを確認してから雅へと助けを求めた。
「‥‥‥ということで、助けてください‥‥」
「へぇ〜、今日から血の繋がらない兄妹が一つ屋根の下かぁ」
「ちょっと、そんな言い方やめてよ」
「で、何日くらい二人きりなの?」
「‥‥二週間ぐらい‥‥」
落ち込みながらそう言うと、雅はあらあらと言った感じで‥‥でも、顔はなんだか楽しそう。
「雅、なんでそんな楽しそうな顔してるの?」
「だってねぇ、禁断の愛、解禁ってやつ?いいなぁ、桃子」
「なっ///禁断の愛って‥‥水樹はただのお兄ちゃんだってば!」
「お兄ちゃんなら、そんなに嫌がることないじゃない。桃子は何が嫌なの?」
「そ、それは‥‥‥」