いぢわる兄は同級生
正直‥‥‥今日雅に会ってみて少し拍子抜けした。
確かに、すでに雅はあたしと水樹が両想いということを知っているけれど‥‥‥。
昨日まで夏休みだったし、なんだか直接言うのは恥ずかしい気もしたので、そのことを伝えたのはメールでだった。
返ってきた返事も、『おめでとう』みたいな感じのことだけだったし‥‥‥。
「絶対雅に色々聞かれるんだと思ってたから‥‥‥」
不思議に思ってた首を傾げながら雅を見ると、彼女はクスッと笑う。
「なんとなく分かってたからさ」
「何を?」
「あんたたちがこうなること」
「‥‥‥‥えっ!?」
予想もしていなかった雅のセリフに、またも驚くあたし。