いぢわる兄は同級生






亜麻色の長髪を耳にかけ、黒いリングのピアスが見えている。


第一印象、なんか‥‥カッコいいけど、いかにもチャラいって感じ‥‥。



身長は、水樹より少し高くて少し怖い印象でもある。





てゆうか、みぃちゃんって‥‥間違って声かけたのかな?



あたしが、あの‥‥と言いかけた時。




「栄介、なに?今桃子と話してるんだけど」




みぃちゃんという声に、答えたのは‥‥あたしの隣にいる雅だった。



「えっ‥‥」



見た目的に正反対な二人が‥‥一体どういう関係?




「うーわぁ、そっけないなぁ。まっ、いいや!コレ、昨日うちに忘れてったよ」




一瞬、いじけたような顔を見せるも、すぐに笑顔で雅に何かを渡した彼。




「あぁ、目薬?鞄から落ちたのかしら。ありがと」



そして、それを平然と受けとる雅。




ちょっ、ちょっと‥‥‥。







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