いぢわる兄は同級生






「雅は?何に入るかもう決めてあるの?」



机から起き上がって、雅のほうを見る。




「あたしは、バスケ部のマネージャーやるつもり!」



「へぇー、バスケ部かぁ‥‥。バスケ、好きなの?」




「んー、バスケも好きだけどさ。栄介、バスケ部入るらしんだ。しかも、今マネージャーいないらしいし」




そっか‥‥栄介くんのためか。


そういえば、水樹も中学の時バスケ部で、よく帰ってくるの遅かったっけ?




「‥‥‥桃子さぁ」


「ん?」


「まだ部活決めてないなら、あたしと一緒にバスケ部のマネージャーやらない?」



「へっ!?あっ、あたしが‥‥!?」



「うん」



満面の笑みでニコニコあたしを見る雅。








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