いぢわる兄は同級生






膨れっ面をしながらも、水樹の向かいに座る。



今日からママ達が帰ってくるまで、毎日二人でご飯食べるのかな‥‥。



なんか、変に緊張する。





「あ、水樹」


「ん?」


「水樹ってさ、高校でもバスケやるの?」



唐揚げをつまみながら聞く。



「‥‥なんで?」



「ふぇっ、はんへっへ‥‥(えっ、何でって‥‥)」



「バカ、ちゃんと飲み込んでから喋れ」


「むぐっ‥‥」



と、水樹にデコピンされて、口の中の唐揚げを飲み込んだ。



「あのね、あたし‥‥バスケ部のマネージャーやろうかなって思ってて‥‥」



その言葉を始めに、雅に一緒にやろうと言われたことなどの経緯を話した。




「違う部っていっても、あたし運動苦手だしさ‥‥」



「もー子どんくせーもんな」



「なっ‥‥!」



カッチーン。



と、時折、水樹にいらつきながらも一応相談してみた。








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