いぢわる兄は同級生
「あんたたち、朝から仲良いのは結構だけれど‥‥会話がまるぎこえよ?」
言い合いをするあたしと水樹な間に現れたのは‥‥
「雅!‥‥と栄介くん‥‥?」
おそらく二人で登校してきた二人であった。
「おはよ〜♪美形兄妹っ」
相変わらずお気楽な様子の栄介くんは、水樹の肩に手を回して、なんだか仲良さげ?
と思ったけど、その様子を見て水樹は、なんだかだるそう。
「あ、水樹くん今"めんどくさい奴がきた"とか思ったでしょ!」
「思ってねーから、早くどっか行け」
「あ、ひど。まぁまぁ、一緒に教室行こうよ〜♪」
あきらかに嫌そうな水樹を、栄介くんは気にもとめず話しかける。
そのまま水樹は栄介くんに連れていかれてしまった‥‥‥。