いぢわる兄は同級生





「よしっ、気分転換だ!」



いつものあたしらしく、大声で叫ぶと


「ちょっと、こんな人前でいきなり叫ばないでよ」



と、隣で恥ずかしそうな雅。




「あ‥‥‥‥」


ココ、中庭だった‥‥。





掃除中の上級生や、同じくゴミ捨てに来た生徒があたしたちをガン見していた。




は‥‥はずっ////




「ごっ、ごめんなさいっ?」




意味もわからずとりあえず謝って、雅と中庭から逃げるようにしてダッシュ。




ようやく離れたところへ着いたときは、本気で走ったせいか二人とも疲れきってしまって‥‥‥。




「ハァ‥ハァ‥‥ご、ごめん雅っ」


急いで隣でへたりこんでいる雅に謝ると‥‥



「あはは‥っ!桃子最高っ!‥なんで、あそこで謝ってんの‥‥っ(笑)」



「わっ、笑わないでよ!恥ずかしかったんだから‥‥っ///」




どうやらあたしの行動がツボにはいったらしく、笑いが止まらない様子。







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