いぢわる兄は同級生





痛くない‥‥?



てか、むしろ柔らかい‥‥?



不思議に思って、ゆっくり目を開けると‥‥‥




「‥‥‥‥っ!?」





あたしの身体は、知らない男の人によって支えられていた。




だだだだだっ‥‥だれ!?





「固まってるけど、大丈夫?」



不思議な光景に固まっていると、誰だかわからない人が心配そうにあたしに話しかける。




そこでようやくハッとしたあたしは、急いでその人から離れる。



「ごっ、ごめんなさい‥‥っ!だだっ、大丈夫でしっ‥‥痛っ、舌噛んだ‥っ!」





テンパりまくった上に、舌まで噛んで涙目のあたし‥‥。



は、恥ずかしすぎる‥‥////





「ご、ごめん桃子!あんな軽く押したくらいで転ぶほど、桃子がどんくさいって知らなくって‥‥」



ど‥‥どんくさいって‥‥!!



雅‥‥謝ってるつもりみたいだけど、何気に傷つくよ‥‥(泣)。






「ぷっ‥‥!」






「「え‥‥」」







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