いぢわる兄は同級生
▼君はヒーロー?
「ふぁ〜‥‥‥。あ、っはよ、もー子」
「‥‥‥‥‥‥」
次の日の朝、どんな顔をして水樹に会えばいいのか悩みながらも、恐る恐る洗面所にきたあたし。
歯磨きをしながら振り向いた水樹は、なにもなかったかのようにいつもと変わらなくて‥‥。
「‥‥‥お、おはよ‥‥」
「早く準備しろよ」
「わっ‥‥‥」
そう言った水樹は、あたしの寝癖のついた頭をくしゃくしゃっとして、洗面所から出ていった。
な‥‥なんなの。