LOVE*PANIC
「ありがとうございました」
一歌はもう一度、改めて修二に礼を告げた。
この人には、何度礼を告げても足りない程だ。
一歌は家に帰り、主題歌となる曲を流した。
すると、自然に歌詞は浮かんできた。
失恋に傷付いている暇はない。
折角、修二が自分の為にくれたチャンスを絶対に逃したくないと思った。
自分の歌を信じてくれている人がある。
それを無駄にしたくなかった。
一歌は歌詞を何度も何度も書き直し、一番ぴったりとくる言葉を選んでいった。