偶然の出会いが運命を変える日。
行き先は、渋谷のCDショップ。


気を紛らわせたくて、何かパンクなの聴きたいなと思う。


でも、私の母はそういうの全部嫌いだし、


ロックとかの知識はゼロ。


もう渋谷来ただけでも、私は十分、満足してた。


馬鹿みたいと思うかもしれないけど、





私は一人で渋谷に来たこと無かったから。


この人混みの中に私がいて、


雑踏に掻き消されないように歩いてる、ってだけでも、


私にとっては奇跡なんだから。





すぐにショップに着いた。

「何買おう・・・?」


せっかく来たんだし、やっぱり一枚くらい買おう。


そう思って、新発売のコーナーを廻った。




でも、何買うか決まってないし・・・


どうしよう?





その時、私の視界にひとつのCDジャケットが入った。
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