偶然の出会いが運命を変える日。

それは、あるライブの写真だった。


赤いライトで照らされたステージで熱唱する人達、


その周りで熱狂してる大勢のファン。


ジャケットだけでもその興奮が伝わってくる。


「これ・・・」


思わず見とれてしまった。心臓がドクドクと脈打つ。







「いい趣味してんじゃん」






急に後ろから声をかけられた。


急いで振り向く。


「ごめん、驚くよね？　　でも、それ俺の一番好きなアルバムで。」


その男性は私が恐れていたようなギャル男とか暴力団みたいな人じゃなくて、


もっと優しそうな人だった。



「・・・そう、なんですか。私、詳しくないから・・・」


すると、その人は笑顔で


「じゃあ、とりあえずコレ聴いてみ？」


と言って、一枚のチケットを渡してきた。


[new music live 20:00-23:00]


と書かれていた。

この人、ミュージシャン・・・なの？