偶然の出会いが運命を変える日。
「来てくれたんだ?」


「はい。あの、この前のCD、名前は・・・」


「名前・・・あっ、タイトル?」


思わず赤くなる。本当に、なんにも知らないから。


「あれはね。。。今言っても忘れちゃわない?今度貸すよ」


「えっ、、、そんな、、、」


「いいっていいって!」


「ありがとうございます・・・。」


そう言うと、彼は困ったように笑った。

「もうちょい力抜いていいよ?そんな堅いと俺も困る」


「それは、タメってこと、ですか?」


「うん。」


「じゃあ。ライブ頑張って・・・ね?」


「だから普通でいいのに」


「すいまs・・・あっ、ごめん!!」


今度は爆笑された。


「うん、じゃあ後で会おうな?」


「うっ、うん!!」


彼は会場の方へ行ってしまった。

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