ハッピーエンド
背も高く160以上はありそうだ。

そして大き目のシャツで隠してはいるが、時折背筋を伸ばす仕草をした時には思わず生唾を飲み込むほど豊かな胸元が垣間見えた。

麻里に比べて亜衣が女でないのなら、栄子はもはや人間ではない。

1匹の貪欲な獣だ。その獣を自分は毎夜抱いているのだ。

それでもこの先、生きていくためには早く此処を脱出して栄子のもとに向わなければならない。
田中は自分の境遇を呪った。

「ではそろそろ始めましょう。みなさんも早く帰りたいでしょうから」

一人何も食べず何も飲まなかった葛西の声が閉ざされた地下室に響き渡った

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