ハッピーエンド
「なんという事を・・・」

田中はその場にうつ伏せに倒れ小刻みな痙攣をしている。

絨毯にどす黒い血が瞬く間に広がり小さな池を作った。

その後ろで灰皿を握り締めた慶介が焦点の定まらない目で弱々しい痙攣を繰り返す田中を見つめていた。

「きゃぁー!」

金属音のような凄まじい悲鳴が亜衣の口から発せられ、その音に飲み込まれたように5人は誰も動く事が出来なかった。







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