ハッピーエンド
休廷
「結局彼があなたの息子さんの事故で証言した事って言うのは嘘だったんですか?あなた達の事だ。なにか確証を掴んでいたんでしょ?」

田中の死体を隅に寄せながら仲埜は荒い息を出した。どうも運動不足らしく、これぐらいの事で息が切れる。

亜衣も慶介も呆然と座り込み仕方なく仲埜一人で田中を引っ張って行ったのだ。

このままでもいいが、部屋の真ん中に死体があると言うのはやはり気持ち悪い。

確かに死体なら年中見慣れているし、血を見ても何とも思わないが状況が状況だ。

心を乱す物は視界に入らない方がいいに決まっている。


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