ハッピーエンド
「頭は多少の傷でも出血が酷いんですよ、まあ打ち所が悪かったのかもしれないし、この灰皿もかなり高級品みたいだから割れにくいんでしょうね」

一人冷静な仲埜が軽く笑ってみせたが誰も声を出そうとしなかった。

麻里だけは相変わらず何を考えているのか分からず、無言でシャツのボタンを留めていた。

「東君、君は何も心配しなくてもいい。彼を殺したのは私だ。蓮尾さんと仲埜さんも、そういう事にしてくれないか?」

「私には関係の無い事ですからどっちでもいいですよ。東君と蓮尾さんも・・・あの二人は今は無理ですね。話出来る状態じゃない」







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