ハッピーエンド
でも凍りついた足と口元は、動く事も話す事も出来なかった。
葛西はゆっくりと麻里の肩を抱いて立ち上がらせようとした。
麻里も黙って従う。軽い眩暈を起こしたのか麻里がよろめいた。
(この子も疲れているんだ・・・やっぱり人間なんだな)
妙な事を思いながら仲埜は黙って二人を見送る。
慶介が階段を昇っていく葛西達と仲埜を交互に見て焦りの表情を浮かべた。
「な、仲埜さん!行っちゃいますよ!ドアが開く・・・あぁ・・・ドアが開く」
「諦めろ。撃ち殺されたくなかったら彼を信用するんだ。あと俺の話が終わったら間違いなく解放してくれるさ。ほんの1,2時間の辛抱だ」
葛西はゆっくりと麻里の肩を抱いて立ち上がらせようとした。
麻里も黙って従う。軽い眩暈を起こしたのか麻里がよろめいた。
(この子も疲れているんだ・・・やっぱり人間なんだな)
妙な事を思いながら仲埜は黙って二人を見送る。
慶介が階段を昇っていく葛西達と仲埜を交互に見て焦りの表情を浮かべた。
「な、仲埜さん!行っちゃいますよ!ドアが開く・・・あぁ・・・ドアが開く」
「諦めろ。撃ち殺されたくなかったら彼を信用するんだ。あと俺の話が終わったら間違いなく解放してくれるさ。ほんの1,2時間の辛抱だ」