ハッピーエンド
「開かないですか?」

「ああ、上から鍵をかけてやがる…待てよ、何だこれは?」

この部屋に着いてから驚いてばかりの仲埜は壁に取り付けられた電子計算機のような物をライターで照らした。

「小さな…パソコンみたいですね」

それは20センチ四方の黒い物体で左側の壁にすっぽりと埋め込まれてあった。

数字を入力する為のテンキーの他に矢印のついたキーや英語で何やら書かれたスイッチ類がある。

仲埜は試しにテンキーを押してみた。

すると上部に『3』という数字が赤く表示される。
液晶ディスプレイではなく発光式のようだ。

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