ハッピーエンド
いつのまにか眠ってしまったらしい。

ふと気が付くとカウンターの前に葛西が座ってこちらを見ている。

「よく寝てたんでね・・・そのままにしておきました」

後ろを向くと慶介と亜衣も軽い寝息を立てている。

「ちょっと疲れました。早く家に帰って一杯やりたいですよ」

「じゃあ協力して下さい。そうすれば早く終わります」

「はいはい・・・そうするしか私達には選択肢が無さそうですしね」

軽く皮肉を込めたつもりだが葛西は表情を変えなかった。

「ところで相棒はどうしたんです?」


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