ハッピーエンド
「間違いないですよ、私が二人とも見たんだ」

「息子は・・・葛西司の血液を採取して鑑定したあなたは警察に息子の体から規定を大幅に越えるアルコールが検出されたと証言した」

「・・・嘘じゃない」

仲埜の額に少し汗が滲んだ。

「暑いですか仲埜さん?・・・息子はもっと熱かった」

じらすように葛西は立ち上がった。
その場をゆっくりと歩きまわり仲埜の反応を確かめる。

「河中さんは紺色の外国製セダンに乗っていた。当然廃車です、スクラップ同然になってしまいましたからね。でも車の廃車は手続きを踏まないと出来ない。そうしないと毎年税金の請求が来ますから」


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