ハッピーエンド
「わ、私たちを殺すのか?」

掠れて上手く話せない。
その言葉に慶介が仰天したように仲埜を見た。

「どうしようかしら?まあ此処にずっといなさい。1ヶ月ぐらいしたら覗きに来てあげるわ。それまで頑張って暗証番号押してみたら?8桁だもんねえ、大変よ。勿論私は知ってるけど」

「た、助けてくれ!」

慶介が悲痛な叫びを上げた。

「だーめ。助けてあげない。おじさんが事故の関係者を監禁して仲埜さんでも誰でもいいわ、おじさんは自分の拳銃を奪われて撃たれた。残った3人は此処から脱出できずに衰弱死。いい筋書きでしょ?死人は何も喋らないからね。司も何もしゃべらない。貴方達も何も言わなかったらよかったのに」


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