ハッピーエンド
「全部演技だったのか?」

「演技?・・・ああ、あれ?当たり前じゃない。あなた達が余計な事話さないように監視してたのよ」


当然とでも言いたげに麻里は微笑んだ。優しい天使のような笑みにも見える。

「じゃ、元気でね。駄目でもともと壁でも叩いて助けを呼んでみたら?水も止めといたから2,3日で動けなくなるわ。苦しいのは最初だけよ、すぐに何も感じなくなるわ」

左手でバイバイをした麻里は踵を返して階段へ向った。

「い、嫌だぁー!」

慶介が発狂したかのように麻里に突進する。




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