ハッピーエンド
ある日、市内の居酒屋で打ち上げと称した飲み会があった。亜衣はその時すでに4年生である。

勿論行くつもりだったがどうしても外せない急用が出来て最初は断った。

一番仲の良かった美穂がとても残念がって、他人が自分を少しでも必要としてくれた事に亜衣はこの上ない幸せを感じた。

「亜衣が来ないんだったら私も止めようかな。つまんないし」

「そんな事言わずに美穂は行って。私のこと気にしなくていいから」

本当は人一倍気にして欲しい。
他人は全て自分を必要として欲しいし、誰にも嫌われたくない、幼い頃のままごと遊びのように太陽のような存在になりたい・・・思っても口を出るのは正反対の言葉である。

偶然、その日は急用が早々に片付いた。

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