ハッピーエンド
国道へ出る最後の角を左に曲がろうとした瞬間、凄まじい力で道路に引き倒されたのだ。
何が起こったのか訳がわからず声も出ない。

脱出しようともがく慶介の右手が背中に捻じ曲げられた。

「ひぃっ!」

風を切るようなか細い悲鳴が出た途端、顔に何かが押し当てられ、そこで思考は途絶えた。

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