ハッピーエンド
「そうですね・・・何から説明したらいいのか、ここに降りてくる前はある程度、頭の中でまとめて来たのですが少し混乱しました」

(混乱してるのはこっちの方だよ)

心の中で仲埜は呟いた。

「ここは私の家の地下室です。私の家が何処にあるかは今は言えません。あなた達が此処に来る前にいた場所とは遠く離れていると思って下さい」

ネクタイを緩めて少し落ち着いたのか田中が何か言いかけたが仲埜に制された。

「仲埜駿さん、田中俊和君、蓮尾亜衣さん、東慶介君の4人には今から私の指示に従って、ある出来事を思い出し証言して頂きます。あなた達の音声はすべて録音されていますので、まず了承して下さい」



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