ハッピーエンド
何処に録音装置があるのかと周りを見渡した仲埜の横で田中が耐えられずに怒鳴り声を出した。
「ふざけるな!一体何の権利があって物を言ってるんだ?了承だと?俺はそんなもん承知しないぞ」
「そ、そうですよ。僕は大学の空手部なんですよ、いくら貴方が強かっても撲を入れて3人の男に飛び掛られたら、どうするんです?お願いですから此処から出してください」
田中の影に隠れるようにしながら甲高い声で叫ぶ慶介を葛西が白けたような目で見つめた。
「東君、君が空手をやっていたなんてデータは私には無いんだがね。1986年12月10日生まれ、港西大学経済学部商業学科4年の東慶介君」
「ふざけるな!一体何の権利があって物を言ってるんだ?了承だと?俺はそんなもん承知しないぞ」
「そ、そうですよ。僕は大学の空手部なんですよ、いくら貴方が強かっても撲を入れて3人の男に飛び掛られたら、どうするんです?お願いですから此処から出してください」
田中の影に隠れるようにしながら甲高い声で叫ぶ慶介を葛西が白けたような目で見つめた。
「東君、君が空手をやっていたなんてデータは私には無いんだがね。1986年12月10日生まれ、港西大学経済学部商業学科4年の東慶介君」