ハッピーエンド
よく見てみると自分が寝かされていたのは高価な革張りのソファーである。

その前にはガラス製のテーブルを挟んで同じようなソファーが2対、その双方に人間が寝かされている。

二人とも自分と同じように薬品をかがされたのか、眉間にしわを寄せて苦しそうな息を吐いていた。

片方は短髪の男、もう片方は肩まで髪を伸ばした女。

二人とも若そうである。

男の方はデニムに青い長袖Tシャツ。大学生風だ。

女の方はもっと若そうに見える。

まだ幼さの残る顔立ちに赤いルージュが不釣り合いだ。

美人ではないが、まあ普通の容姿。
眠っているので未だよく分からないが、小顔でスタイルは良さそうだった。

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