ハッピーエンド
「ここにあなたが警察で証言したメモがあるわ。あなた自身が自分の口で話した事よ。時刻を見て」
「時刻?・・・8月10日20時30分。これがどうしたの?」
「事故を目撃してすぐに、あなたは自動販売機で買い物をしたの?救急車を呼ぶとか普通しない?」
「誰かがすると思ったんだよ。あんまり関わりたくなかったし・・・」
「事故を目撃しても通報する奴なんて10人中、何人いるんだ?それが罪になるのかい?」
田中が口を挟むが麻里の視線に押されて閉口する。
「死にそうな人を無視したら罪になるんじゃないかしら?本当に事故を目撃したのならね」
そう言って麻里は初めて微笑した。背筋が凍るようなぞっとする程美しい冷たい笑顔だった。
「時刻?・・・8月10日20時30分。これがどうしたの?」
「事故を目撃してすぐに、あなたは自動販売機で買い物をしたの?救急車を呼ぶとか普通しない?」
「誰かがすると思ったんだよ。あんまり関わりたくなかったし・・・」
「事故を目撃しても通報する奴なんて10人中、何人いるんだ?それが罪になるのかい?」
田中が口を挟むが麻里の視線に押されて閉口する。
「死にそうな人を無視したら罪になるんじゃないかしら?本当に事故を目撃したのならね」
そう言って麻里は初めて微笑した。背筋が凍るようなぞっとする程美しい冷たい笑顔だった。