恋*予報~きっと、あなたに恋をする~
雨宿り。~優しい温度~
「‥おい!」
ん?
なんか、呼んでる?
「おい!起きろー!」
え?
起きろ?
「!」
がばっと体を起こす。
え‥まさか、
あのまま、寝ちゃった?
「おそよう」
シュンさんが、ミネラルウォーターを渡してくれる。
「はっ!あっ、すみません‥ありがとうございます!あの‥わたし?」
「爆睡だな!」
にやっと笑うシュンさん。
やっぱり、あのまま寝ちゃったんだ。
シュンさんのバイト先のカフェは、信号を渡ってすぐのとこにあって
着いて早々、大袈裟に世話をされたわたしは、
気を使ったりしたせいか、すぐに眠りにおちてしまったらしい。
「あいつらも、しばらくいたんだけど、さすがに帰ったわ」
あ‥佐々木先輩と、彼女さん。
せっかく会えたのに、全然話せなかったな。
彼女さんにも、失礼なことしちゃったかも。
「おーい!また泣くのか?」