恋*予報~きっと、あなたに恋をする~
「‥何やってんだ?」
ほっぺに手を当てて、挙動不審なわたしを
不思議そうに見ている。
「あ!‥別になにも!」
恥ずかしくて、うつ向くわたしに、
「ほら!」
紙袋が渡される。
「?‥なんですか?」
「おみやげ」
「え?」
「また店長から。おまえのこと気に入ったみたい」
「え!わ、わたし、お礼を‥」
「いーって、いーって!また今度で!」
お店に入ろうとしたわたしを瞬さんが制する。
仕方なく、諦めるわたし。
「こないだの、クロックムッシュもすっごく美味しかったです!
だから、今度来た時は、絶対お礼させてください!」
「わかった、わかった!」