*先生とあたしの物語*完
次の瞬間俺の胸に顔をうずめて泣いていた速水の顔がバッと上がって俺を見つめて
『そんなの無理だよ。
先生はあたしの先生だし一緒に住んでるなんてバレたら先生職失うよ?』
こんな状況にずっと置かれていたのにも関わらず自分の心配より俺みたいなやつの心配をする速水が
俺はもうほったらかしにすることができなくなった
「俺はなんとでも生き延びられるぜ。
しかも、俺学校と普段と全然違うし…だから絶対バレないと思うんだ。
お前どうせ1人なら俺が話し相手になってやるよ。
それで社会復帰すればいいじゃん!」
俺必死だ(笑)
もう自分でも
社会復帰だとかなんとか言ってる意味分からないし…
ただ、速水をひとりにしたくない、守りたいって言う思いが
俺のなかで違う形に変わっていく気がした
もしや…これって…
いやいやいや
ないないない
そんなわけないよな…