自己中彼氏
ゲーセンを出た頃には空は黒く
染められていた。



でもまだ街は明るくにぎやかだ。






「楽しかったぁ……。
春人UFOキャッチャー上手いじゃん♪」







「よくやってたからな」







UFOキャッチャーで十個くらいの
ぬいぐるみを取った。







「あ……」





急に由香が立ち止まり、空を
見上げた。




「雪……」




空から天使が舞い落ちるかのような
白い雪。




チラチラと俺達の元へ舞い降りてくる。









「綺麗……」





街の電飾に照らされて
輝いている。





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