自己中彼氏
「俺のこと、憎い?」
また春人が言う。
はたから見たら、この光景はおかしいだろう。
でも、春人の顔は真剣で、私も結構真剣。
春人の真剣な眼差しがとても迫力ある。
「憎い……のかな?」
「かな?って、はっきりと!」
「憎い!!でも……」
「でも?」
「どこがどう憎いのか、わからないの。春人のことは大好きだし、カッコイイって思ってる。でも、でもね。なんかカッコイイとは違うの」
「俺はそれでいい」
「え?」
「なんか、カッコイイからとか、可愛いからとか、そんなんよりなんかもっとこう……大きい感じすんじゃん?由香の中では特別みたいな??」
そう言って春人は、ニカッと笑った。
私、春人のこういうとこが憎いのかも。
「でも春人さっき、私のことを可愛くて憎いって言ったよね?それって特別じゃないってこと??」
「あ、いや。ちがっ……」
私は春人の唇に自分の唇を重ねた。
「うそ。嬉しいよ……春人」
自己中で、無理矢理で……大胆なとこがあるけど、それが“春人”。
全部で春人、だよ。
憎い、憎い、私の彼氏。
また春人が言う。
はたから見たら、この光景はおかしいだろう。
でも、春人の顔は真剣で、私も結構真剣。
春人の真剣な眼差しがとても迫力ある。
「憎い……のかな?」
「かな?って、はっきりと!」
「憎い!!でも……」
「でも?」
「どこがどう憎いのか、わからないの。春人のことは大好きだし、カッコイイって思ってる。でも、でもね。なんかカッコイイとは違うの」
「俺はそれでいい」
「え?」
「なんか、カッコイイからとか、可愛いからとか、そんなんよりなんかもっとこう……大きい感じすんじゃん?由香の中では特別みたいな??」
そう言って春人は、ニカッと笑った。
私、春人のこういうとこが憎いのかも。
「でも春人さっき、私のことを可愛くて憎いって言ったよね?それって特別じゃないってこと??」
「あ、いや。ちがっ……」
私は春人の唇に自分の唇を重ねた。
「うそ。嬉しいよ……春人」
自己中で、無理矢理で……大胆なとこがあるけど、それが“春人”。
全部で春人、だよ。
憎い、憎い、私の彼氏。