自己中彼氏
『きゃぁああぁぁぁ』








スクリーンから聞こえる
恐怖の声に私は怯える。









いつのまにか私は
大塚君にしがみついていた。






ん?


何か嫌がってるし。




「ちょっと……。
裾引っ張んないでくれるかな?」





さっきまでの恐怖が吹っ飛ぶくらい
ムカついた。





「すみませんでした!」






あぁ……。





あと何時間あんの
この映画……。





私は自分のイライラに
耐えられるんだろうか……。











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