自己中彼氏
「まだ、急がなくていいしさ、違うとこも行こ?」


あたしが春人に言う。


「えぇ、俺これ由香に似合うと思うのになぁ」


「ほかに、もっと似合うのあるかもしれないし。ねっ?」


「うぅん」



春人はまだ納得いってない様子だったが、



無理矢理お店を後にした。





「絶対に似合うのにぃ」



春人はまだブツブツ言っている。



その気持ちは嬉しいだけどね。



お金のことも……


「焦んなくても大丈夫だよ。まだ、春人の両親にも挨拶しに行かないといけないし」


「そうだっ。今から俺の家来なよっ!!」


「へ?」


唐突の言葉に、あたしは驚く。


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