自己中彼氏
あたし、これに身を包むんだ……

そんなことを思っている暇もなく、すぐにメイクをする。


メイクが終了し、

鏡を見る。


まるで、別人で、あたしじゃなくて。


感激してしまった。



コンコン―――


控え室のドアがなる。


「はい」


ガチャ―――


入ってきたのは、春人。

春人も、白いスーツに身を染めていた。


「春人……」

「由香。綺麗だね」

そう言葉で言われると、ドキッ、として。


顔が赤くなった。


「可愛い」


「春人も、すごく似合ってる」


「ありがと」


頬をピンクに染めながら、言った。



< 187 / 203 >

この作品をシェア

pagetop