自己中彼氏
どれぐらい来ただろう。








真美達が見えない。







変な意地張らないで戻ろう。





そう思った時だった。








ふいに足が深いとこに落ちてしまい。









立てない。






「がぼぉぼぉぉ!……っく!!」





必死にもがいてもなかなか砂の上には
立てず水が口に入ってくるばかり。




「だ……れかぁ!がぼぉ!がぼぼぼぼぉ」








もう、ヤバイかも……。






だんだん、意識が遠のいていく。





私、死ぬのかな……。





その時だった。

誰かが私の腕を掴み
岸まで上げてくれた。




誰?
春……人?




私の視界は真っ暗になった。






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